赤飯まんじゅう 2021 2 28

 もう数十年前になるでしょうか。
私は、秋田駅で「赤飯まんじゅう」を食べました。
このまんじゅうは、「あんこ」ではなく、「赤飯」が入っているのです。
 今の人たちは、甘い「あんこ」に慣れていますので、
「赤飯」が入っていると、物足りないと感じるでしょう。
 さて、なぜ、あんこではなく赤飯を使ったのか。
それを考えることが重要です。
 大昔は、あんこは貴重だったと聞いたことがあります。
さらに、砂糖も貴重品だったでしょう。
 しかし、まんじゅうの中に何も入っていないのは、さびしい。
そこで赤飯を入れたのではないのか。
 確かに、赤飯には、甘みが感じられます。
素朴な甘みでしょうか。
 何が言いたいのかというと、
美味しいものが食べられるのを当然と思ってはいけないということです。
先人たちの苦労に感謝すべきです。
 多くの人は、成功すると美食に走り、質素な食事を忘れてしまいます。
いつの間にか、庶民だった頃の自分を忘れてしまい、
「自分は、生まれながらにして裕福だった」と思うようになってしまうのです。
 先人たちは、どのような思いで、赤飯まんじゅうを食べていたのでしょうか。
「自分たちも、殿様のように、あんこを食べたい」と思ったのか。
それとも、「自分たちは、美味しいものを発明した」と思ったのか。






















































































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